いわゆる浮腫とリンパ浮腫の違い(リンパ浮腫セラピスト認定受講中①)

こんにちは☺️
きろんのブログにお越しくださり
ありがとうございます。

わたしは今
リンパ浮腫セラピストの育成講座に通っています。

看護師になって40年ですが
リンパ浮腫って聞き慣れていたはずでした。


周りの方に
リンパ浮腫ってなんですか?とか
リンパ浮腫マッサージって
ちまたのサロンメニューでよくあるけど
あれですか?
足がむくむんだけど
それをやったら細くなりますか?
などと聞かれることがあります。

そこで少し
わたしが習っている
リンパ浮腫セラピストはどんなことをするのか
なにに対して行うのかを
書いてみようかな、と思います。

まず整理しないといけないのが
いわゆる浮腫とリンパ浮腫の違いです。


「浮腫」というのは
皮下組織の間に水分が過剰にたまった状態です。


私たちが仕事などをしていて
夕方に履き物がキツくなったりした経験はありませんか?


足に靴下の跡がついたり
指で抑えるとぽこっとへっこむアレです。


しかしそれはリンパ浮腫とは言わないんです。


リンパ浮腫の場合押しても凹まないことが多いです。


また
老人性の浮腫や低タンパク症の患者さんは
皮下組織には蛋白や脂肪ではなく
水分が溜まっている状態なので
押すと凹む柔らかいものでリンパ浮腫とは違います。

リンパ浮腫とは
国際リンパ学会によると
リンパの輸送障害に
組織間質内の細胞性タンパク処理能力不全が加わって
高タンパク性の組織液が貯留した結果起きる組織の腫脹。


皮下組織間にタンパクや脂肪がどんどんたまるんですね。


蛋白や脂肪はリンパ管に入って流れていくはずが
リンパ管内に入りきれず、入ったとしても残ってしまい
皮下組織間にたまっていってしまう。


タンパク組織は水分を引き寄せるので
タンパク質が流れていかないと
水分をどんどん引き寄せてしまいリンパ浮腫が進み
タンパク濃度が高くなり水分が溜まり悪循環になるということ。

がん患者さんの
癌の治療部位に近い場所の皮膚の下に
リンパ管内に回収されなかった
リンパ液がたまってむくんだ状態を言います。


原因としては
手術でリンパ節の切除や
放射線治療
薬物療法などにより
リンパ液の流れが悪くなるなど二次性がほとんどだと。

リンパ菅は再生できますが
リンパ節をとってしまうと
再生しないので
リンパの機能が落ちたままになるからです。

タンパクの組織内貯留のため
しだいに組織細胞の変性や
皮下にタンパクや脂肪がたまり隙間がなくなっていき
繊維化が起こり皮膚は徐々に硬くなるそうです。


浮腫が起こっているところの皮膚をつまんだら
皮だけがつまめずに肉ごとつまめてしまいます。


リンパ浮腫は
一次性(原発性)は多々あり原因不明が多く。


二次性は乳がんや子宮がんの術後に多いようです。


リンパの流れは
ほとんどが受動運動です。


外側からの影響が多く
筋肉ポンプ、呼吸
横隔膜の動きなど骨格筋の運動
脈拍など動静脈の血流
小腸などの周りにはたくさんリンパ管があることでの腸管運動
腹圧で深部のリンパ管が刺激され
乳び層から胸管にリンパ液を流すことができます。


深呼吸が効果的です。


リンパ液は足の指先から首まで流れるのに
12時間から24時間かかかります。


リンパ管に入った水分をリンパ液と言い
リンパ管に入ってないものは組織間液と言います。

すごく簡単にですが
浮腫とリンパ浮腫の違いを書いてみました。

お知らせです

アロマを臨床に取り入れた・・・の時みたいに
シリーズ化するのが好きなので
今回もそうします。


わたしは掘り下げるのが好きで
なんでこうなるの?とか
それってどういうこと?と
前に前に戻っていくタイプです。


今回も
リンパ浮腫について書きたかったけど
リンパ浮腫と
そうでない違いが浮腫との違いが知りたくなったし。


もっと言えば
浮腫ってなに?
リンパってなに?
というところを掘り下げたいです。


看護師だから習っているはずだけど
昭和の看護学校ですから・・・
忘れたし
医学は進歩してるし
あのこと習ったことが今も本当かどうかわからない。


シリーズ化は
①浮腫とリンパ浮腫の違い
②そもそも浮腫ってなに?
③浮腫の起るしくみ
④浮腫の起る仕組みの中の浸透圧ってなに?
⑤リンパってなに?
⑥リンパ液の流れ
⑦やっとここから本来の学習ですが
リンパ浮腫に対する治療
⑧複合的治療法
⑨バンデージ
⑩リンパドレナージ

一応ここまで予定してます。


いつになることやらわかりませんが
ボツボツ書いていきます。

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