看護師の再勉強。そもそも浮腫ってなに?(リンパ浮腫セラピスト認定受講中②)
こんにちは☺️
きろんのブログに
お越しくださり
ありがとうございます。
リンパ浮腫セラピスト養成講座を受講中です。
リンパ浮腫と普通の浮腫の違いは
前回のブログに書きました。
順番に以下のことを再勉強する予定です。
①浮腫とリンパ浮腫の違い
②そもそも浮腫ってなに?
③浮腫の起るしくみ
④浮腫の起る仕組みの中の浸透圧ってなに?
⑤リンパってなに?
⑥リンパ液の流れ
⑦やっとここから本来の学習ですが
リンパ浮腫に対する治療
⑧複合的治療法
⑨バンデージ
⑩リンパドレナージ
そもそも浮腫ってなんだろう・・・。
看護師だし習ってるし、なんだけど
きちんとわかりやすく説明できたらいいのにな、と
もう一度勉強しなおしました。
以下、浮腫について書きます。
人間の体は体重の約60パーセントは
水でできています。
それを体液と言いますが
その体液は
細胞内液と細胞外液に分かれます。
細胞内液は細胞の中にある液体で体重の40%
細胞外液は細胞の外にある液体で体重の20%
その細胞外液は間質液と血しょうに分かれます。
間質液は体重の15%
血しょうは体重の5%にあたります。
血しょうとは
血液の中の赤血球・白血球・血小板以外の液体部分のこと。
浮腫は「間質液」という細胞と細胞の間にある液体が
余分に増えることです。
間質液が増えるってどういうことか。
心臓から出る
動脈・毛細血管・静脈の血行が関係します。
心臓から送り出されるのが動脈で
戻ってくるのが静脈です。
心臓から伸びている動脈は
枝のように細い血管に分かれていき
全身に運ばれ
やがて毛細血管と呼ばれる血管に続いています。
毛細血管の薄い壁を通して
血液中の酸素と栄養分が組織内に移動し
組織内の老廃物が血液中に移動します。
その後
血液は毛細血管から静脈系を流れて心臓に戻ります。
この毛細血管の壁は薄く小さな穴が空いています。
そこで水分が出入りします。
先ほどの間質液に水が増えるのはなぜ?
それは毛細血管の圧が関係します。
①毛細血管の動脈側の血圧によって
血しょうが外に押し出されます。
血しょうには酸素や栄養素が混ざっているので
細胞に届けられます。
そして
②毛細血管の静脈側で間質液が血管内に
引き戻されます。
これは静脈の血圧よりも
アルブミンの「水を引きつける圧」の方が強いから
引き戻すことができるんです。(膠質浸透圧という)
水のほかに二酸化炭素や老廃物も回収されます。
③静脈だけでは回収できなかった水分は
リンパ管が回収しリンパ液となります。
そして静脈と合流し心臓に返ります。
そして浮腫が起こるのは
①血管から血しょうが出すぎた時
②血管へ間質液を引き戻せなかった時
③リンパ管で間質液を回収できなかった時
です。
これらで間質液に水が余分にたまり
浮腫が起きます。
次のブログでは
浮腫の原因を詳しく勉強します。