エサレン®️ボディーワークについて
エサレンⓇボディワークとは
アメリカ・カリフォルニア州にあるエサレン研究所で生まれた全身のオイルトリートメントです。
寄せては返す波のようなリズムでゆったりとした呼吸とともに
「今、ここ」の気づきをもってあるがままを受け入れ全体の統合をはかっていきます。
自分の身体は頭、足、というバラバラな存在ではなく
一つに繋がっていること内臓も骨も筋肉も全て繋がっている自分の身体であることを思い出させてくれます。
施術を終えるとまるで母親の子宮の中にいるような胎児期の記憶たどるような感覚が生まれます。
私の尊敬するマッサージの師はマッサージは旅だと教えてくれました。
私もそう思います。そして、マッサージは人生そのものです。
1人と1人が出会い、繋がり、一緒に今この瞬間を生きること。
また、エサレンマッサージはクライアントと施術者を分けるのではなく
共に施術の旅を続ける一期一会のマッサージです。
さらに、痛みのコントロールや倦怠感などつらい緩和ケアの現場でも
エサレンマッサージのタッチは深い精神的なつながりを大切にしています。
共にいること、私たちは誰もが大切な存在だと気づくこと。
エサレン研究所について
エサレン研究所はアメリカカリフォルニア州のビッグサーの地で
人間の潜在的可能性を探求・実践する滞在型宿泊施設として1962年に誕生しました。
かつてその地に暮らしていたネイティブ・アメリカンの部族の名前をとって“エサレン研究所”と名づけました。
エサレンの基礎となるゲシュタルト療法の創始者、フリッツパールズ
人間性心理学とトランスパーソナル心理学の創始者であるアブラハム・マズロー
センサリー・アウェアネスのシャーロット・セルバーロルフィングのアイダ・ロルフ
フェルデンクライスのモーシェ・フェルデンクライストレガーワークのミルトン・トレガーなど
各種ボディワークの創始者たちが相次いで滞在しさまざまな実験的・体験的ワークショップが
繰り広げられようになりました。
現在も哲学・心理学・ヨガ・音楽・アートなど年間500種類ものワークショップセミナーが開催され
非営利の教育センターとして知られており毎年何万人もの人が訪れています。
研究所があるビッグサーは眼前に太平洋が広がる風光明媚な場所でアメリカでは珍しく温泉が湧き出ている所です。
エサレンマッサージの3つの柱
1、presence(プレゼンス)
今ここに在ること。
過ぎ去った反省だらけの過去を手放し
まだ来ぬ未来の不安を手放し
今この瞬間を大切にする。
2、awareness(アウェアネス)
気づきを持つこと。
自分の周りの自然や感覚に気づくこと
五感に触れることで気づくこと
新しい自分に気づくこと
ありのままに気づくこと
ありのままの自分でいいということに気づくこと
3、connection(コネクッション)
つながりを大切にする。
自然やエネルギーを通して
様々なものに繋がっている自分を感じる。
体は部分ではなく全てつながっている。
わたしたちは大地とつながっている。
ゲシュタルト療法では他者との関係よりも自分との関係に着目します。
「今ここ」にいる心、身体、感情、全てを含めて自分を感じます。
どんな感情であれ、それをそのまま味わい、受け入れるのです。
「わたしはわたしの人生を生き、あなたはあなたの人生を生きる。わたしはあなたの期待にこたえるために生きているのではないしあなたもわたしの期待にこたえるために生きているのではない。私は私。あなたはあなた。もし縁があって、私たちが互いに出会えるならそれは素晴らしいことだ。しかし出会えないのであれれば、それも仕方のないことだ」
フレデリック・S・パールズ(ドイツの精神科医)
「ゲシュタルトの祈り」より
看護師が行うマッサージについて
日本ではエサレン®️ボディーワークが厚生労働省の認定機関ではないため
すごく残念ですが医療の中で施術を行っても点数が取れません。
病院などが積極的にエサレ®️ボディーワークを取り入れるのは難しい現状です。
米国でのマッサージ・セラピーには
ホスピタル・ベイスド・マッサージという医療環境下でのマッサージセラピーがあり
リンパ浮腫にも効果が期待できるしがん末期の緩和ケアとしても
カリフォルニア州などでは医療の中で重要な役割をになっています。
実際にはエサレン®️マッサージも同様浮腫は軽減されるケースが多いのですが
高齢者やがんでリンパ節を郭清された方、終末期の方への浮腫軽減マッサージには
リスクマネジメントが必要でかなりの専門性が必要とされます。
マッサージを行う際はむやみに浮腫を軽減しようとせずに
安全性を大切にすることを心がける姿勢が大切にしています。
タッチケアについて
保険点数はさておいて、マッサージ(タッチ)が私たちにもたらす幸せは
オキシトシンに象徴されるように、安全で育むようなタッチはを行うことで
自律神経系の副交感神経を優位にしリラクゼーションを促します。
マッサージが乳幼児期や幼児期において成長や行動、運動発達を促すことは
数々の研究で知られています。
最近の研究では親子の間でのタッチケアにより
成長促進や全身状態安定、愛着形成支援というメリットもあると
米国マイアミ医科大学のタッチリサーチ研究所のティファニー・フィールドの研究で報告されています。
(ディアケア情報サイトより抜粋)
アロマセラピーについて
エサレンマッサージの施術には天然のオイルを使用します。
精油をお好みで使用する場合もあります。
アロマセラピーとは、植物の香りを心と身体の健康や美容に役立てる「芳香療法」 のことです。
アロマセラピーは、Aroma (香り)とTherapy (治療・療法) を合わせた言葉です。
「aromatherapy」をフランス風に読むとアロマテラピーで、イギリス風に読むとアロマセラピーです。
美しい花の甘い香りに包まれると幸せな気持ちになったり
みずみずしい緑の香りに心がやすらいだり
香りには私たちの心や身体に働きかける不思議な作用があります。
専門的になりますが
精油の香りは鼻から大脳辺縁系というところにダイレクトに伝わります。
大脳辺縁系にストレートに伝わるのは五感覚のなかで嗅覚だけです。
大脳辺縁系は快、不快、恐怖、怒りなど原始的な感覚を支配しているところです。
あとの触覚、視覚、味覚、聴覚は理性の脳である大脳新皮質を経由します。
つまり、頭で考える前に無意識的に香りによってからだが反応するということです。
そして香りはそのあと生命の中枢である視床下部へと伝わります。
視床下部は自律神経系と内分泌系の中枢ですから
香りがホメオスターシス(環境の変化に対してからだがバランスを一定に保とうとすること。)の維持に
大変効果的であることがわかります。
例えば、ローズの香りを嗅いだら
「いい香りー」と思うと、脳が自律神経に、「ホルモンのバランスを整えなさいよー」と言う命令を出します。
また、オレンジの香りを嗅ぐと、オレンジには胃の調子を整える作用があるので
胃の調子を整えなさいという命令がいきます。
今までの実績
- 2005年より病院でがん末期の患者さまへアロマセラピーを開始
- 2006年より病院、施設、訪問看護、緩和ケア病棟、での定期的なフットマッサージ。
- 2010年より院内アロマボランティアサークル「anje」を立ち上げ、がん患者さまに定期的にマッサージを行う。
- 2010年より「アロマで癒し隊」を立ち上げ、東大阪市、大阪市内の施設で定期的にアロママッサージのボランティアを行う。
- 2010年より終末期のご利用者様への緩和ケアのマッサージ
- 2012年、2014年アロママッサージの看護研究を行う。
- 2014年院内でエサレ®️ボディワークについてのプレゼンテーションを行う
- 2018年より精神的疾患のあるご利用者様へのリラクゼーションマッサージを行う。
- 2020年より訪問看護ステーションでエサレンマッサージの施術を導入する。
施術のながれ
- コンサルテーション
- 現在の身体と心の状態をうかがいます。
- お着替え
- ロングストロークを味わいよりリラックスしていただくために下着を外すことをお勧めします。タオルでっしっかりとカバーしますので安心してください。紙ショーツのご用意もあります。
- セッション
- セッション後にティータイムを予定しますのでお時間にゆとりを持ってお越しください。
ご利用料金
施術前のカウンセリング | 施術料金に含まれます。 |
サービス料金 | フットオイルマッサージ 15分 2,500円 |
エサレンⓇマッサージ 75分 12,000円 | |
エサレン®️マッサージ(70分)&星読みセッション(20分) 15,000円 | |
訪問緩和ケア(病室や施設の個室まで出張します) 40分 5,000円 | |
リンパ浮腫ドレナージ(医師の公的な指示書が必要です) | |
交通費(公共機関を使用) | 実費(病院や施設、在宅への訪問の場合) |
宿泊費(遠方の場合) | 実費(食事代はいただきません) |