アロマを臨床に広めた物語(2010年〜) その④
こんばんは
きろんのブログにお越しくださり
ありがとうございます。
アロマセラピーは
最近では多くの病院やクリニック
介護保険下の施設や事業所で
取り入れられているセラピーですね。
わたしが導入しはじめた
もう今から15年前には
なかなか
受け入れは難しく
以前のブログでも
お伝えしたような段階を踏んで
やっとこさ、でした。
そう簡単に
病院などでは受け入れてもらえないので
ひたすらプレゼンの日々でした。
アロマボランティアも
最近では地域の取り組みで
多くの民間団体が活動できていますね。
今回は
自分が働く病院で行った
ボランティアでのアロママッサージについて書いてみたいと思います。
訪問看護ステーション内のスタッフの一人が
アロマセラピーの資格をとってくれたり
そのほかのスタッフも
アロマセラピーを看護計画の中に組み込んで
利用者さん宅で実施するのが日常になった頃
わたしは病院での仕事に戻る転機がありました。
新しい病院でも同じく
アロマセラピーの話題作りから始めて
アロマ好きな介護士や看護師に声をかけ
アロア同好会を結成しました。
病院の部長には
趣意書なるものを提出し
許可をもらってのことです。
同好会メンバーには
数回にわたりミニレッスン講座を開き
アロマセラピーの理解をしていただきました。
まずは病棟から
ターミナル期の患者さまや
下腿浮腫の患者さま
緩和ケアが有効と思われる患者さま
昼夜逆転で対応が難しい患者さま
定期的に
アロマボランティアチームで
関わらせていただきました。
呼吸器をつけた
難病の若い患者さまには
ご本人だけではなく
看病疲れのお母様にも
アロマハンドマッサージで関わったり
亡くなられた時は
お好きだった精油を使い
お母様と一緒に
エンゼルケアをして
お母さまの後悔や悲しみを
一緒に共有する時間を持ちました。
病棟での
アロマボランティアが始まった翌年
東北の大震災があり
わたしは単身石巻に滞在し
そちらで
アロマフットマッサージや
エサレン®️マッサージで
小学校での避難所での
エコノミー症候群に対しての
緩和ケアを行いました。
2度目の
滞在の際には
病院のアロマ同好会のメンバーに
協力してもらい
石巻に持っていく
アロマの匂い袋を100個以上作り
届けました。
震災後のPTSDには
精油の持つ癒し効果と
津波の影響で起こった臭いの問題には
アロマの匂い袋を作り
脱臭作用や抗菌作用に役立てました。
この匂い袋は
東北大震災の後の
那智勝浦での台風被害の際
泥かきボランティアに行ったのですが
その時に
同じボランティアに参加されていた方が
あの匂い袋を車に吊り下げておられるのをみた時
感激しました。
みんな繋がっているんだなって💓
病院では
電子カルテが導入され
主治医からは
電子カルテに指示として
アロマトリートメントの文字を
入れていただけるうよになりました。
「アロママッサージ」というほうが
患者さんにわかりやすいし
使いやすいけど
日本では
「マッサージ」という言葉使うことに
まだ抵抗があります。
あはき法という法律では
看護師が「マッサージ」という言葉を使うのは
推奨されていないので
職場では「トリートメント」と言っていました。
電子カルテの指示の部分にも
「アロマトリートメント」と書いてもらっていたのです。
そういうこともありましたが
病棟でのアロマトリートメントは
定期的にできるようになり
やっと
病院で看護師がアロマセラピーができる時代になってきたと
アメリカより50年遅れているなーと感じながら
充実感はありましたし
なにより
受けてくださっている
患者さまが
喜んでくれている💕
ご家族が
安心してくれている😌
その上で
心身の穏やかさが受けとれるようになり
アロマセラピーの
効果はあったと実感しました。
次は
同時進行していった
勤務している場所以外での
アロマボランティアについて
書いてみたいと思います。