東大阪PJ・縁起でもない話をしよう会、ビリーブメントケアの研修で「反復」と「沈黙」がよみがえる。

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東大阪プロジェクト
第29回縁起でもない話をしよう会


今回は亡くなられた後に
患者さんのご家族を交えて行う
ビリーブメントカンファレンスの講義でした。


最近は病院という医療現場で
働いていないので
昭和の頃のターミナルケアからの発展や
亡くなられた後のご家族への支援など
医療従事者がどのような課題を抱えているのか
研修があると知る機会になりありがたいです。


今回は透析のある病院でのお話でした。


私も以前
透析室のある病院で勤務していたので
思い出すと
透析患者さんは透析室のスタッフへの信頼が厚く
病棟のスタッフよりも
透析室のスタッフの方が情報が多かったように思います。


長時間
透析の機械のある部屋で
密接に過ごしておられるのもあるけど
信頼関係を築く努力がすごいんだと思います。


そして
この研修でのメインのお話
ビリーブメントカンファレンスを7年もされているという。


デス(死)カンファレンスとも言われるけど
この病院ではビリーブ(グリーフ)と使っておられた。


日本では
亡くなられた後のご遺族のケアは
グリーフケアとよぶのが一般的ですが
国際的にはビリーブメントケアが使われるのだそうです。


その目的は
治療やケアを振り返り
医療従事者間の意見の違いを共有したり
ACP人(人生会議とも言われている)の振り返り
ご遺族の悲嘆のケア。


開催時期は各宗教上の決め事を理解して
期日は決められるそうです。


日本では四十九日とかあるように。


大切なのは
亡くなられてからビリーブメントケアを始めるのではなく
入院時からそこに向けて準備をしていく。


具体的には
信頼関係が大切な取り組みなので
患者さんのことに興味を持って
仲良くなる。


趣味や好きなことを聞いたり
若い頃や子供の頃どんな子だったのかとか
生き甲斐はとか
知っていくうちに
どんなふうに生きたいのか
もっと踏み込んで
どんなふうに死にたいのかとか。


そのプロセスで
ご家族を巻き込んでいくのがコツなのかな。


医療従事者でなければ
死はタブーの分野。


なるべく早くから
ご家族も一緒に患者さんの人生について
考える機会をもつことが望まれます。


この取り組みができるようになるまでも
かなりのご苦労があったと思います。


初めてのことをするときは
課題が山積みで
その中でも始めていきたいと
情熱を燃やされていたことが
発表から伺えました。

私は過去に
父親を亡くしてますがその経緯は複雑でした。


お墓参りも
どこに行けばいいのか
お墓がまだ残っているのか
無くすという話も聞いたきり
尋ねる間柄の人もなく。


また
4年前に
仲良くしていた後輩を亡くしました。


急死です。


お家に伺うたびに
旦那さんの前で号泣していました。


今でもまだ
あの子がいないのが信じられません。


そして今
ある方の悲嘆にこの1週間寄り添っています。


この研修がとてもタイムリーで
心が落ち着きました。


死を前にした人へ
月単位では生きられないと宣告されている
それが自分の大切な人だったら・・・


その人がまだ生きることへの意欲があり
こちらも生きてほしいと願っている。


でも
別れは突然に来てしまい
ぽっかり胸に穴があき
一緒に苦しみに耐えていた日々を思う。


明日が来るかどうかわからない日々なら
どう相手に接したら良かったのか。


愛する人を失った自分は
どうやって気持ちをたて直していけばいいのか。


電車を見ると飛び込みたくなる。


その衝動を抑えて
必死で生きている。

がんの患者さんが多い病棟で
長年仕事をしてきて
壮絶な死に何回も立ち会って
ターミナルケアの勉強をするきっかけにもなった若い頃。


若い頃と今60代になってからとは
死に対する受け止め方が違う。


病院の看護師としての受け止め方と
地域の一市民としての受け止め方では
根本に看護師の精神が宿っているにも関わらず
違うことに気づいた。


なんだろう。


看護師として最前線で働いていた頃は
魂の部分まで言葉にしていなかった気がする。


もちろん昭和の時代には
魂の存在を語る看護師は珍しかった。


死の臨床研究会で
始めてスピリチャルペインということを知った。


今は
死にゆく人の姿や看護や介護というより
死にゆく人と看取った人との間にある
魂の行方に心が動く。


先ほどの
縁起でもない話をしよう会の
ブレイクルームでのこと。


今の私の気持ちを共感していただきました。


そして
エンドオブライフ・ケア
反復と沈黙についてヒントをいただきました。


あーそうだった。
私もELCの援助者の認定もらってたんだ❗️


こんな時役立てないと何のために勉強したのか。


勉強して資格取ったことが
地域で生活する上で役立ってないな、と落ち込む。


答えられない問いに
無理に答えることはなく
同じ気持ちに無理してなる必要はなく
相手の言葉を反復して
相手に自分の感情の再認識する時間をもってもらう。


沈黙も大事。


答えるだけじゃない。


沈黙している間に
相手は自分の感情や言葉を振り返り
整理したりしているかもしれないから。


励ましの言葉を無理してかけるより
沈黙には力と愛がある。

以前読んだ本をもう一度読んでみよう。

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